
いづもやの歴史
階段を昇り降りするとギシギシと音を軋ませるガタピシの木造家屋…。
「いづもや」は昭和21年(1946年)創業、今でも当時の建物のまま、廊下も柱も床の間も、磨きこみながら大切にしております。
店を開いた先代は早くに亡くなり、その遺志を継いだ先代女将が、長らく、"細腕一本"で店を切り盛りしてまいりました。
店内には、安岡 章太郎氏の随筆集『風のすがた』で紹介された<書艶及牌詰>(蕪村)など、先代女将の父が蒐集した浮世絵や掛け軸を飾り、二代目が継いだ今でも、伝統を大切にする日本橋らしい落ち着いた雰囲気を感じていただけることと思います。

いづもやのうなぎ
うなぎ選びには頑固なほどこだわっております。そのため、創業当時は天然物のみ使用しておりました。養殖うなぎが主流となった今でも、一匹一匹に対する目配りを徹底しております。うなぎを裂いて串を打つ段階で、うなぎの性質を見極め、素焼きにし、蒸しにかけます。蒸し時間はうなぎによってそれぞれ変える、うなぎ職人の長年の勘がものをいう仕事です。材料にもタレにも気を抜かないことはもちろんですが、うなぎの旨さは職人の腕によるところが大きいのです。
いづもやの蒲焼のタレはあっさりめ、脂の乗ったうなぎの旨みを存分に引き立て、品のいい味わいに仕上げております。
